化粧下地、なんとなく勧められるがままにつかっているけど、「これって意味あるの?」なんて思ってしまいませんか?
もしくは「化粧下地が大切!」とは知っていても、いざ、選ぼうと思うと沢山の種類が出すぎていて、何を選んでいいのか、分からなくなっている方も多いかもしれませんね。
化粧下地はうまく使えるようになると、メイクの仕上がりだけでなく、メイク持ちがよくなったり、乾燥などのお悩みも一瞬で解決できるかもしれない超重要アイテムです!
今回は自分にあった化粧下地の選び方とその使い方のポイントをご紹介します。
1.化粧下地の選び方
いざ、化粧下地を選ぼうと思っても、たくさんの種類が出ていますね。自分に合う下地を見つけるために、まずは下地の役割と機能別種類をおさえておきましょう。
-1 化粧下地の基本の役割
「そもそもなぜ化粧下地が必要なのか?」分からない方も多いかと思います。
私もかつてはそう思っていました。化粧品メーカーの戦略なのだろうか?と(笑)
でもそれは若かったからかも。年齢を重ねるにつれ、「化粧ノリ」の良し悪しが分かってきたら、化粧下地にこだわると仕上がりにも差が出ます!
化粧下地の主な役割はこの2つ。
①肌の保護という役割
私たちは日常外出するだけでも、紫外線・花粉・排気ガスなどの目に見えない外的刺激がたくさんあります。(男性はスッピンで出かける方がほとんどですしそれらがどのくらい悪さをするかは人によると思いますが、少なからずリスクはあります)
化粧にはこれらから肌をガードしてくれるという意味も実はあるのですが、化粧下地はまず第一に肌の上にのせておくことで、これらの外的刺激やその上にのせる化粧品からも「肌を保護する」という役割があります。
②接着剤という役割
スキンケア後の肌に塗布しておくことで、お肌とその後にのせるファンデーションや粉ものなどとの接着材の役割になってくれるんです。「化粧のノリが良くなる!」というやつです。
また、ピタッと化粧ノリが良くなるということは必然的に「化粧モチ」も良くなります。
さらに、メイクを落とす時にも肌への負担を少なく(もちろんゴシゴシしては意味なし)するりと落としやすくなるというメリットもあります。
-2 化粧下地の種類(オプション的役割)
-1でお伝えした基本の役割①肌の保護と②接着剤の役割を果たすために化粧下地がマストであることはお分かりいただけたかと思います。
その上で、最近では様々な高機能の化粧下地が登場しているため、どれを選べばいいのか分からないという状況が生まれていますが、上記の役割2つ以外はすべて「オプション」として捉えると良いかと思います。
例えば以下のような機能オプションが挙げられます。
①日焼止め効果のある化粧下地
SPFやPAなど表記があるもの。最近ではほとんどの下地にUV効果は入っていますね。
下地と日焼け止めが同じものと思われている方が多いですが、本来は別のものです。
年中紫外線のリスクがあることを考えると、一本で使える日焼け止め入りの下地は便利な時短アイテムです。
<注意点>
日焼け止めとしての機能をメインで使用するには量をそれなりにたくさん使う必要があるため、自然なメイクの仕上がりは少し難しくなってくる場合があります。
日差しの強い場所へのお出かけの際には、もう一つ日焼け止めを別で用いるようにされると安心です。
②肌色を補正する、肌の質感を変える化粧下地
コントロールカラーの機能が含まれているもの。
肌に合う物を使えば下地を塗った時点である程度肌がトーンアップして見えるため、その後のファンデーションなどの量を減らすことができます。
また、肌の広い面にあるトラブル(広がったシミやそばかすにはオレンジ系、くすみにはパープルやピンク系、赤みにはイエローやグリーン系)を緩和させることができます。
★コントロールカラーの色の選び方はまた改めて解説しますね!
■エレガンスモデリングカラーべ―スEX 4,500円+税
<注意点>
トラブルによって選んでしまうと、必要でない肌の部分まで全体に塗ると違和感のある肌色になる場合があります(全体に顔が白っぽくなったり、黄色っぽくなったり)
③皮脂によるメイク崩れを防ぐ化粧下地
皮脂を吸着する粉体が入っており、肌の上に皮脂が広がるのを食い止めることで、メイク崩れを防ぐことができます。
日頃から皮脂崩れが気になり、長時間のメイク直しができない方にはおススメです。
■プリマヴィスタ 皮脂くずれ防止化粧下地UV 2,800円+税
<注意点>
皮脂が広がりにくくなるということはその分乾燥しやすくもなります。乾燥がひどい方には向かないのと、季節によって夏はよくても冬は合いづらい方もいらっしゃいますので肌の状態を見ながら試してくださいね。
④保湿機能がある化粧下地
スキンケアの延長のような感覚で使用できる保湿下地。
お肌の乾燥が気になる方や空気が極端に乾いた環境で過ごす時に、積極的に使用されるのがおススメです。
■ローラ メルシエ ファンデーションプライマー ハイドレーティング 4,200円+税
<注意点>
量が多すぎるとかえってメイク崩れの原因になる可能性があります。
⑤毛穴を目立ちにくくする化粧下地
毛穴に特化して目立ちにくく、つるんとした肌に見せることができます。全体に使えるタイプ以外に、特に毛穴が気になる頬や鼻に塗り込んで使用するタイプのものもあります。
全体用として
■PAUL&JOE プロテクスティングファンデーションプライマーS 01 3,500円+税
部分用として
■アナスイ ポアスムージングプライマー 2,500円+税
注意点
量が多すぎるとかえって崩れやすくなることがあります。また毛穴に埋まりやすため、メイク落としは丁寧にしましょう。
3.化粧下地の使い方
-1基本の化粧下地の使い方
①適量を手の甲にとりだす
②半分をとり、頬・額・顎の順に置く(反対も同様に)
③残った少量で鼻・口の上・両目に置く
④指3本(中指・薬指・小指)を揃えて内から外へむかって肌が動かないくらい圧でサッサッサッ伸ばす。
⑤中指or薬指を使って目周り・口周り・鼻を伸ばす
-2部分用下地を使う場合
①部分用下地を少量指にとる
②鼻や頬など毛穴の開きが気になる部分にくるくると指を回しながら優しく塗り込む
(この段階である程度毛穴が目立たなくなります)
③上から全体用下地(基本の塗り方)を塗る
3.化粧下地で失敗しない使い方4つのポイント
-1 目的に合わせて選ぶこと
上でご紹介したように下地にはさまざまな機能を持った種類があります。ご自分の肌の状態や悩みに合わせて選ばないと、かえって崩れやすくなる可能性がありますので気を付けましょう。
分からない場合は、BAさんに「〇〇に悩んでいるので、合いそうな下地を教えてほしい」と現状をお伝えして相談してみてください。
-2 顔全体に使えるものを選ぶこと
化粧下地には様々なオプション機能があるとお伝えしましたが、その前に化粧下地には①肌の保護と②接着剤という基本の役割がありました。
色補正の機能(コントロールカラー)などが入っていれば一本で済むため非常に便利ですが、お顔の中にはその色が必要でない部分があるかもしれません。
ご自分で判断が難しい場合は、まずは全体に使っても差し支えない、薄いベージュや透明色の下地を一つ持っておかれると便利です。
■LAURA MERCIER ファンデーションプライマー
-3 顔の面積比に合わせて左右対称に置くこと
一般的に言われるお顔の5点置き。この方法でも構わないのですが、何も考えずにのせると、この時点で左右の顔にのせた量が違ってしまったりするんです。
今日ご紹介したのせ方は面積比に合わせて、頬>額>顎>鼻>口周り・目周りにまず置いていくことで、結果として左右対称お顔にまんべんなく広げることができます。
均一に薄くのばすことでよりメイクが安定して、崩れにくくなりますよ。
-4 顔の立体感に合わせて手を動かすこと
お顔は誰でもこのように立体になっています。この立体感を無視して塗ると、肌を無理にひっぱることになるため、肌が無駄に赤くなったり、塗ムラができてしまうんです。
●指は2・3本揃えて、第2関節を超えるくらいまで広く使いましょう。
●一気に伸ばそうとせず、サッサッサッと、短く切るように進んでいくのが均一に塗れ、崩れにくくなるポイントです。
4.化粧下地にまつわる疑問あれこれ
-1 下地を使うとボロボロとかたまりが出る?!
下地を塗り広げると、ボロボロとダマができることってありませんか?
これはお顔の上に残っている物質(タオルの糸くずなど)が化粧下地を塗るタイミングで顔の上で転がされること(摩擦)により、雪だるま方式で大きくなったもの。
その前に使うスキンケアアイテムと化粧下地との相性でも起こることがあります。決してそれぞれの成分が悪いとかいうことではなく、相性の問題です。
気になる場合は、どちらかを変えてみるか、無駄に摩擦している可能性がありますので、使い方で紹介したようにサッサッサッと短く切るように塗り伸ばすようにしてみてくださいね。
-2 下地・日焼け止めの塗る順番は?!
下地と日焼け止め、どちらも使う場合はどちらが先か?同じメーカーの場合は処方によっておススメされている順番がありますので、それに従っていただくのがいいと思います。
ただ、ご自身で判断される場合には基本的には、日焼け止め→下地の順番でメイクをスタートしていただくと、接着剤としての役割が機能しやすいのでおススメです。
-3 BBクリームと化粧下地との違いは?!
一般的にBBクリームは、日焼止め・下地・ファンデーションの機能が1本に入ったクリームですので、
もともとはBBクリームは下地の機能を兼ねたものという認識でした。
しかし今となってはBBクリームのバリエーションも増えて、明確な定義があるわけではありません。
下地だけに近いような軽いテクスチャーのBBクリーム(最近はCCクリームも多い)も登場していますので、下地として使用し、上から必要なものを重ねていくという使い方もできますね。
名称に惑わされず、テクスチャーを見ながら判断してくださいね。
まとめ 最適な下地を選べるようになるとお肌はもっと自然に綺麗になる
いかがでしたでしょうか。
今回は自分に最適な化粧下地の選び方と使い方をご紹介しました。
化粧下地は
- 肌の保護と接着剤の役割をもったマストアイテムだということ
- 目的に合わせて最適な機能をもった化粧下地を見つけること
- お顔の立体感に合わせて指を動かすこと
これらの選び方・使い方を参考に、毎日のメイクが長持ちして美しく過ごしていただくヒントになれば嬉しいです。
お肌を綺麗に見せたい方はこちらの記事も参考にされてみてくださいね。
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★[頬・鼻]毛穴の開きを目立ちにくくするファンデーションの塗り方