【頬の毛穴】の開きが目立たなくなるファンデーションの塗り方

その毛穴、ファンデーションの塗り方が原因かも？

せっかく時間をかけてメイクをしたのに、ファンデーションの塗り方によって、余計に毛穴を目立たせてしまっている場合があります。

今回は、長年メイクの個人指導をしてきた経験から、頬の毛穴の開きを目立ちにくく、肌が綺麗に見えるファンデーションの塗り方をご紹介します。

毛穴が気になる方は是非読み進めてみてくださいね！

化粧下地やプライマーと呼ばれる類のものを使っていない場合、頬の毛穴が目立ってしまうことがあります。

下地にはお肌とファンデーションとのつなぎ役＝接着剤のような役割があります。
お肌の表面は紙の様にまっすぐ平たんではなく、このようにキメが走っていているんです。

そして、その間には毛穴があります。

下地を肌の上に一枚塗布しておくことは、入り込んだ毛穴とそうでない部分の段差が緩やかになり、ファンデーションを塗ったときにも毛穴が目立ちにくくなります。

また時間がたって毛穴に落ちる（いわゆる毛穴落ち）現象も起こりにくくなりますよ。

※決してパウダーファンデーションが悪いというわけではありません！

ただ、リキッドファンデーションやクリームファンデーションに比べると、粉の粒子が大きいのでどうしても毛穴の上で止まってしまい、毛穴までカバーするにはコツがいります。

パウダーファンデーションを使用する場合には、

・なおさら下地をきちんと塗る、もしくは後でご紹介するコントロールカラーである程度毛穴を埋めておくのがおススメです。

以下、リキッドファンデーションの塗り方を優先的にご紹介しますね。

信じられないかもしれませんが、塗っているつもりでも実際には指が肌に当たっていないことがあります。

お顔は立体でできています。耳から鼻かけて飛び出し、また耳にかけて回り込むような立体感が誰にでもあります。

が、そのことを意識せずに塗ってしまうと、場所によってついている部分とついていない部分がある、という状態が起こります。

また、加齢とともに頬下のコケやたるみが気になってきてきた・・という方の場合は、特に立体感の意識が必要です。

さらに問題なのは、中途半端な塗り方によって、余計に毛穴を目立たせていること。

お顔の毛穴は、骨格の問題で下を向いて並んでいることが多いです。
（お若い方であっても頬の毛穴は下向きに向いています）

そのため、毛穴の並ぶ向きに沿って上から下への方向ばかりに手で塗っていると、毛穴は埋まらず、

むしろこのように、

毛穴一つ一つを強調してみせてしまっている場合があるのです。

毛穴をカバーするための十分な量がない場合も毛穴が目立つ原因になりますが、
逆に量が多すぎることで毛穴が目立つことも考えられます。

メイクアップコスメは粒子が大きく、基本的には肌に浸透していきません。

ですので、一気にたくさんの量をのせてしまうと、植木から水があふれるように、余剰分が肌表面に溢れてしまい、毛穴の中に入るはずのファンデーションが「おしくらまんじゅう状態」になって、肝心な毛穴は埋まらなくなってしまうことがあるのです。

ファンデーションが邪魔で、ファンデーションが毛穴に埋まらないという不思議な状態です。

毛穴を目立たせたくない場合は、色がほとんどなく、柔らかいテクスチャーのものがおススメです。

★下地の選び方はこちらをご参考にされてくださいね。

■PAUL&JOE  　プロテクスティングファンデーションプライマーS　01

■LAURA MERCIER　ファンデーションプライマー

毛穴の気になる部分にだけ塗り込むように使うアイテム。

直接的に毛穴が埋まるので毛穴落ちしやすい方は全体下地との併用をおススメします。

■オルビス　スムースマットベース

■アナスイ　ポアスムージングプライマー

本来、肌色の補正が目的のコントロールカラーですが、ファンデーションよりもテクスチャーがみずみずしくゆるいので、先に使用することである程度毛穴を自然に目立ちにくくすることが可能です。

★コントロールカラーの選び方はこちらも参考にされてくださいね。

今回はこちらのオレンジ色を使用します。
■EleganceモデリングカラーベースEX　OR200

ファンデーションは好みの質感のもので構いません。
種類よりも塗り方の方が断然重要だからです。

★ファンデーションの選び方はこちらをご参考にされてくださいね。

今回はこちらのアイテムを使用します。
■CLINIQUE　イーブンベターグローメークアップ１５

どうしても手で塗るのが苦手な方は、ファンデーションブラシを使用されることをおススメします。
手よりも確実に毛穴に埋まりやすくなるからです。

但し、毛が柔らかく肌を傷めず、毛量が多くて筋ムラができにくい物を選んでください。

今回使用しているのはこちらのブラシです。
■BISHODO　パウダーファンデーションブラシ

（パウダー用ブラシですが、個人的にリキッドファンデーションにも使用しています）

①全体用下地を顔全体にまんべんなく塗る

②ファンデーションをとりだす
（使うファンデーションによりますが、両頬・額・顎でこのくらいの量でこのくらいの分量。思っているよりも少ないかと思います）

③ファンデーションを指で頬→額→顎の順に置く

④頬・額・顎は指を3本使い、広い面で優しくなでるようにファンデーションを伸ばす
（長い線で引っ張らず、短い線を切るようにして広げていく）

⑤顔の側面は、鏡に耳を向けるように顔をひねり、手首を側面まで回り込ませるようにして伸ばす
（側面は長い線を描くように引っ張ってもOK)

⑥少し鏡に近づき、毛穴が残っている部分があれば、薬指もしくは中指で小さく「の」の字を書くようにくるくると回しながら毛穴を埋める
（※この時にファンデーションを付けたさない）
目周りを付ける場合はこの後、指に残ったファンデーションをのせる

⑦鼻はごく少量をとり（とった指が透けるくらいの量でOK)

⑧鼻筋にまっすぐのせ、残りを両小鼻にのせる

⑨中指もしくは薬指でくるくると「の」の字を描きながら毛穴を埋める

①部分用下地を少量指にとる

②鼻や頬など毛穴の開きが気になる部分にくるくると指を回しながら優しく塗り込む
（この段階である程度毛穴が目立たなくなります）

③上から全体用下地→ファンデーション（基本の塗り方）の順で塗る

①全体用下地を塗る

②コントロールカラーを鼻や頬など毛穴の開きが気になる部分に「の」の字でくるくると指を回しながら優しく塗り込む

③ファンデーション（基本の塗り方）を塗る
（コントロールカラーを使用した分、使用量は少し減らします）

①全体用下地を塗る

②基本の塗り方同様、ファンデーションを指で肌の上に置く

③ブラシを＜45度＞に寝かせて短い線を繋ぐように広げていく

④顔の側面は長い線を描くようにする
※ファンデーションブラシを使うと、勝手に毛穴までファンデーションが届きやすくなるため、基本の塗り方の⑤以降（毛穴を気にする手順）が省けます。

①全体用下地を塗る

②①の前後に「部分用下地」もしくは「ー３コントロールカラー」を使用して毛穴をある程度目立たなくしておく。

③パウダーファンデーションをブラシにとり、

④ファンデーションブラシを＜90度＞に立てて、顔の中央から「の」の字を描くようにくるくるとブラシを回しながら塗る

※スポンジはテクニックが必要なため、パウダーファンデーションもブラシの使用をおススメします。

肌の表面（角質）の水分が蒸発してしまうと、キメと呼ばれる肌の細かい盛り上がり（下の写真の小さな三角形のこと）がぺたんこに痩せてしまい、
結果としてキメの交差点にある毛穴が目立ちやすくなってしまいます。

ファンデーションだけで、肌を綺麗に見せようとするのではなく、日ごろからのお肌のお手入れが必要です。

まず化粧水で肌表面を潤わせてから、乳液や美容液を浸透させて、肌の角質に水分を補います。

さらにお肌の状態に応じて、乾燥が気になる方は、クリームなど油分の多い物を重ねてください。
ブランドによっては順番が異なるものもありますが、

いずれにしても大切なのは、
水分・油分どちらも必要で順を追って補っていくことで、ふっくら潤いに満ちた肌表面にしておくということです。

皮脂腺の量は遺伝で決まります。

目の大きさや髪の毛の量などと同様に、毛穴にも生まれつき個人差があり、毛穴が小さく目立ちにくい人もいれば、・毛穴が大きく目立ちやすいと感じる方もいるようです。

皮脂腺の影響で毛穴が気になる方も、乾燥の方と同様に、きちんと保湿されることをおススメします。

特に毛穴が開きやすい方はご自分の肌を脂っぽく感じるため、ベタベタするのを嫌う傾向にあり、化粧水だけで水分を補っているという話もよく聞きますが、

化粧水では保湿効果が乏しいため、必ず乳液や美容液など油分の含まれたものを一緒に使ってくださいね！（テクスチャーの軽いものを選ぶと心地よく続けられますよ）

水分と油分のバランスがとれれば肌のコンディションがよくなり、今までよりも毛穴が気にならなくなるはずですので試してみてください。

一度毛穴を気にし始めると鏡を近づけて必要以上にそこばかり見てしまいます。しかし、そんなに近づいて人と会うことがありますか？

「木を見て森を見ず」という言葉があるように、お顔の印象は毛穴だけで決まるわけではありません。お顔全体を大きく捉えることが大切です。

どんな方でも毛穴はあります。雑誌で見る女優さんやモデルさんんには毛穴が見当たりませんが、画像修正されている可能性があることを知っておいてくださいね！

ご自分の肌の中でベストな状態を作るようにしましょう。

いかがでしたでしょうか。
今回は、

をご紹介しました。

ファンデーションだけに頼って、量を増やして毛穴を隠そうとせず、塗り方を工夫したり、違うアイテムと組み合わせることで毛穴は簡単に目立ちにくくなりますので、

是非明日の朝から試してみてくださいね！