最近よく耳にする「コントロールカラー」
使ってみたいけど、なんとなく難しそう…
種類が多すぎて自分に必要な色が分からない…という方も多いかと思います。
コントロールカラーは上手く活用すれば、「お肌をナチュラルに綺麗に見せたい!」という願望をかなえる本当に便利なアイテムです!
一方で、確かに選び方を間違えると意味がなかったり、むしろ逆効果になってしまったりすることも。
今回は長年メイクの個人指導で多くの方のお肌を見て直接アドバイスをしてきた経験から、コントロールカラーの効果的な選び方をご紹介します。
1.コントロールカラーとは?
-1コントロールカラーを使うメリット
コントロールカラーはファンデーションの前にお肌に塗ることで、肌色を補正し、肌悩みを緩和させたり、肌の色のニュアンスを変えたりができるアイテムです。
コントロールカラーを使用するメリットは3つ。
①肌悩みを目立ちにくく、色ムラをおさえて肌の均一感を出すことができる
例えば、シミ・そばかす・赤み・くすみなどの肌の上の気になる箇所に対して、その色に応じた色をのせることで、目立ちにくくすることができます。
なんとなく・・肌がすっきりしない「くすみ」には特に効果的です。
(コンシーラーほどのカバー力がないですが、その分肌に馴染みやすく使いやすいのが特徴です)
②なりたいイメ―ジに合わせて肌の色のニュアンスを変えることができる
「肌を色白に見せたい!」「小麦肌にヘルシーに見せたい!」「艶っぽく見せたい!」などの肌の色や質感への願望にあわせて肌自体の色のニュアンスを変えてしまうこともできます。
③ファンデーションの量が減り、薄付きで透明感のあるナチュラルメイクができる
一般的にコントロールカラーはリキッドファンデーションに比べてて、テクスチャーが軽いです。
コントロールカラーで肌色を整えておくことで、ファンデーションの量が減ります。
それにより、トータルで厚塗りを防いだり、夕方からのくすみや乾燥を予防したりすることができます。
このような理由から最近はデパートコスメだけでなく、プチプラコスメや特にオーガニックコスメブランドからも豊富な種類のコントロールカラーが登場していますね。
-2代表的なコントロールカラーの色の種類と効果と注意点
①<オレンジ・アプリコット>のコントロールカラーがおススメの人
肌を健康的に血色よく見せたい方。
シミやそばかすなど茶色っぽい肌のお悩みを目立ちにくくする効果もある。
※注意点
肌色が白い方には暗く感じたり、黄色っぽくなったりすることがある。
②<ピンク>のコントロールカラーがおススメの人
肌を明るく、ふんわり柔らかく女性らしい肌に見せたい方。
青っぽいくすみを和らげたい方にも向く。
※注意点
ピンクの色味がアイテムによって幅がある。青みが強いピンクの場合、血色が悪くなることもある。
■ルナソル カラープライマー 化粧下地 01 Warm Pink
■MAMEW(マミュ) コントロールリキッド-化粧下地 ピンク 25ml
③<イエロー>のコントロールカラーがおススメの人
肌の赤みを抑えて肌を明るく見せたい方。
(注意点)
青みが強いクマなどにのせると、顔色が悪くなるので場所と量に注意が必要。
④<グリーン>のコントロールカラーがオススメの方
イエローよりも、さらに強い赤みを抑えたい方。
(注意点)
量が多すぎると、結果的に残った肌色が緑っぽく浮くことがある。
■THREE アンジェリックコンプレクションプライマー(04 MINTY FROTH)
■RMK ベーシック コントロールカラー N(03グリーン)
⑤<ブルー>のコントロールカラーがおススメの方。
肌色を明るく、陶器のような肌色をつくりたい方。
(注意点)
のせすぎると、血色がなさすぎたり、白浮きしたりすることがある。
茶~黄色の強い肌色の方は浮きやすい。
⑥<パープル・ラベンダー・バイオレット>のコントロールカラーがおススメの人
肌の透明感と華やかな女性らしさの両方欲しい方。
黄ぐすみを抑え、透明感を出す効果もある。
(注意点)
肌の青みが強いところにのせると、顔色がグレーっぽく、かえってくすむことがある。
■ナチュラグラッセ カラーコントロールベース 01 (バイオレット) 25ml 化粧下地 SPF32 PA++
■コフレドール カラースキンプライマーUV 02ラベンダー系 SPF15・PA+ 下地
⑦<パ―ル系>のコントロールカラーがおススメの人
⑧<ブロンズ系>のコントロールカラーがおススメの人
小麦肌に見せたい方。
青白さが気になる方は部分的に少量使うと良い。
シェーディングとしても効果的です。
<注意点>
首の色との繋がりに注意が必要です。
2.コントロールカラーの選び方【2つの視点】
コントロールカラーの選び方は、どちらの用途で使用するのかで大きく2つに分かれます。
-1コントロールカラーで肌のニュアンスを変えたいとき
コントロールカラーで肌のニュアンスを変えたい時には、
色素が薄く、伸びの良いテクスチャーのアイテムがおススメです。
全顔に使われるのであれば、下地機能を兼ねたものだと時短にもなりますね。
①色白に見せたい、透明感を出したいとき
ブルーのコントロールカラー
②柔らかく女性らしい肌に見せたいとき
ピンク~パープルのコントロールカラー
③ツヤ肌に見せたいとき
パールの効いたコントロールカラー
④健康的に見せたいとき
オレンジ~ブロンズのコントロールカラー
このように、1-2「代表的なコントロールカラーの色の種類と効果と注意点」でご紹介した効果に合わせて選んでみてください。
色々試してみたい方は、数量限定のようですがこんなセットがでていますよ!
ご自分に合うコントロールカラーを見つけるのにお試しとして、いいかもしれません。
■コフレドール カラースキンプライマーUV リミテッドセットa 5色ミニセット 下地
-2コントロールカラーで肌のお悩みに応じて使用したい時
肌のお悩みをカバーするために使いたい時は、肌の上へ馴染ませたときに、ある程度色素が残るものを選びましょう。(残らない場合は白っぽくなるか、透明になります)
色は、 肌色とトラブル部分の色とのギャップを縮めるための色を選ぶのがポイントです。
①シミ・そばかす、茶ぐすみには、オレンジのコントロールカラー
茶色っぽい色をしているお悩みを肌の色に近づけるには、肌の色とかけ離れないオレンジ色が最適です。
但し、肌色が白い方は肌がかえって茶色くくすむことがありますので気を付けましょう。
②頬や鼻やニキビ跡など赤みが強い部分にはイエロー~グリーンのコントロールカラー
赤みが強いというお悩みには、赤みを引く効果のあるイエローやグリーンのコントロールカラーが最適です。
但し、つけすぎると肌の色から必要以上に赤みが打ち消され、結果的にイエローやグリーンっぽい肌の色になることがありますので、量には気を付けてくださいね。
③血色の悪い部分やグレーっぽいくすみには、ピンク~オレンジのコントロールカラー
血色が悪く見えるようなお悩みには、血液の色である赤みを含んだピンクやオレンジが最適です。
肌の色によりベストな色は異なりますが、目安として、肌色が明るめの方はピンク、肌色が暗めの方はオレンジを選ばれると良いでしょう。
3.コントロールカラーを選ぶときの注意点5つ
-1テクスチャーや色の残り方も選ぶこと
色の種類だけでなく、テクスチャーも各ブランドの製品によって様々です。
下地も兼ねて全体に使うのか、気になる部分だけにポイント的に使うのかによって、テクスチャーを変えると使いやすいと思います。
基本的には、広いは範囲はテクスチャーが緩めのもの、狭めの範囲は多少肌に残るタイプのものがおススメです。
ちなみに、最近ではコントロールカラーのように様々な色を選べるコンシーラーが登場しています。
ポイントのニキビ跡や鼻の脇の赤みといったような小さいが色の強いお悩みの場合は、コントロールカラーよりもコンシーラーを使用されるとより的確にカバーできますよ。
-2色の名前だけで選ばないこと
色の名前だけで選ぶのはキケン!
例えば同じ「ピンク」という名称であっても各ブランドの製品により色はちがいます。
「ピンク」という名前でも他のブランドの「パープル」に近いものや「オレンジ」に近いものも。
血色をよくするつもりが逆に血色が悪くなる、なんてこともありえるので、必ず試してから購入してくださいね!
-3肌に伸ばした時の色で選ぶこと
お試しの際には、肌の上に出した状態の色で選ばないこと!
しっかりと肌の上に馴染ませたときにどの様に色が広がり落ち着くのか、を見る必要があります。
アイテムによってはほぼ色が残らないものもありますし、白っぽさだけが残ってしまうもあって、思ったような効果が出ないこともありますので注意が必要です。
-4真っ白な肌を目指さないこと
当たり前の話ですが、肌はコピー用紙の様に白くはありません。人それぞれの肌色をしています。
しかし、ご自分の肌色をすっかり忘れて白色を目指そうとしまっている方が少なくありません。
パーソナルカラーや肌トラブルなどよりも大大大前提として、黄色人種の肌であれば、
赤み+青み+黄みのすべてがバランスよく必要です。
これは私の考え方ですが、ミニマムな工程でナチュラルメイクに仕上げる(毎日のメイクに負担をかけない)ためには、肌の白さよりも人間らしい血色の良さを優先し、アイテムを選ぶのがベター。
ですので初めてご自分でアイテムを選ぶのであれば、血色を引きすぎるような色(ブルー・グリーンあたり)は場所によって赤みが引かれ過ぎてしまい人間らしくない不健康な仕上がりになる可能性があるのため、あまりおススメはしません。
色を選ぶ際には、一度片側の肌にだけにのせてみて、鏡から離れて、確認するようにしてください。首や他の肌の部分と違和感がなければOKです。
-5自分の肌色・肌悩みを自覚すること
コントロールカラーを効果的に使うには、
何といっても、ご自分の肌の色や肌トラブルの色を自覚すること。
特に、コントロールカラーの選び方「-2肌のお悩みに応じて肌をカバーしたいとき」には、お悩みと肌の色との間に立つ色が必要です。
トラブルだけであれば「補色」関係の色を選ぶとよいですが、周りの肌の上にも乗ることを考えると、補色すぎない方がよいことになります。
お悩みの色とコントロールカラーの色を足して、肌色になるような色を選ばれるのが最適です。
理論上だけではなく実際にお肌に塗ってみないとよく分からないと思いますので、ここまでの内容を参考に、どんどんチャレンジしてみてください!
でももし、色選びに不安な方は、パーソナルカラー診断やメイクレッスンを受講して、一度プロの目でアイテムを選んでいただくのもおススメです。
お肌の色が分かれば、コントロールカラーで肌のニュアンスをわざと変えて、ポイントメイクで遊んだり、様々なお洋服に挑戦したりすることもできますよ。
4.コントロールカラーの基本的な使い方(量やタイミング)
-1.コントロールカラーで肌色のニュアンスを変えたい時
①顔全体にコントロールカラー(下地機能のあるもの)をのせる
目安として、顔全体でこの程度の量
②ファンデーションのせる(コントロールカラーの分量は少なく。②の時点でキレイなら省いてもOK)
③フェイスパウダーをのせる
-2.コントロールカラーで肌悩みをカバーしたい時
①顔全体に下地や日焼け止めをのせる
②気になる部分にだけ、コントロールカラーを置くようにのせる
③ファンデーションをのせる(コントロールカラーの分量は少なく。②の時点でキレイなら省いてもOK)
④フェイスパウダーをのせる
まとめ. 自分の肌に合ったコントロールカラーが選べると、トラブルは目立ちにくく、なりたいイメージも作れる!
いかがでしたでしょうか。
コントロールカラーは
●なりたいイメージに合わせて選ぶ
●肌のお悩みに合わせて選ぶ
この2つの切り口で、ご自分に必要なカラーを選んでみてください。
軽いテクスチャーのものが多く、
そこまで色は強く出ませんので、まずは気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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