「メイク直しをすると余計に汚くなる!」
このような経験はありませんか?
綺麗な状態を保つためのメイク直しも、原因と対策を見誤るとかえってひどいことに!
今回はメイクの個別指導を長くしてきた経験から、メイク崩れの3つのタイプとそれぞれの状態に合わせたメイク直しの方法をご紹介します。
1.メイク崩れの3つのタイプ
一言でメイク崩れといってもその現象や要因は様々です。
まずは原因が何か?を見つけて下さい。
-1皮脂によるメイク崩れ
肌表面の皮脂量が増えることによってメイクの油分が溶けて崩れます。
崩れるというより、夕方になるとメイクがなくなる(消える)といった感覚の方も多いのかもしれません。
●起こりやすい肌タイプ・・脂性肌
●起こりやすい部位・・・・額や鼻周り
●起こりやすい季節・・・・梅雨~夏
※夏は皮脂量が増えると認識されている方も多いかもしれませんが、季節による皮脂量自体の変化は少なく、汗をかくことで皮脂が表面に広がるかどうかで脂っぽさが変わります
-2乾燥によるメイク崩れ
空気の状態や肌の水分量と皮脂量の減少によって肌が乾燥し、メイクと肌が分離するように崩れます。ひどい場合は粉を吹いたり、皮めくれが目立ったりする場合もあります。
●起こりやすい肌タイプ・・乾燥肌
●起こりやすい部位・・・・口周り、目周り
●起こりやすい季節・・・・春、秋、冬
※特に花粉や黄砂の季節は乾燥に加えて、起こりやすくなります
-3汗や涙によるメイク崩れ
体内から出る汗や涙によってメイクが流れるように崩れます。気をつけるべき、汗も涙も水分だけでなく油分を含んでいるということ。ウォータープルーフの製品を使っても崩れるのはそのためです。
●起こりやすい肌タイプ・・汗をかきやすい、涙がにじみやすい
●起こりやすい部位・・・・額、目周り
●起こりやすい季節・・・・汗をかきやすい夏、涙がにじみやすい冬~花粉の季節
※涙に関しては,下まぶたの目尻がくぼんでいる(上まぶたが覆い被さっている)方はその部分に涙が溜まりやすく崩れやすい傾向があります。
2.メイク直し時のおススメアイテム5選
-1パウダーファンデーション、スポンジ
今回はカバー力定評があるこちらのパウダーファンデーションを使用します。
様々なメイク直しの方法がありますが、パウダーファンデーションは最も簡単に肌色をカバーできるからです。
■LANAREY プリズムパウダーファンデーション #ナチュラルオークル
-2鏡
メイク直しで使う鏡は、パウダールームに備え付けの鏡を使います。
パウダーファンデーションのコンパクトの鏡は小さすぎるためオススメしません。
-3五角スポンジ
-4綿棒
目尻など細かい部分の修正に使用します
-5乳液や美容液(少量)
表面が乾いてしまった汚れをふき取るのに使用します。多くのメイク用品は油性ですので、油分の多いアイテムによってとかすことができます。
メイク直し用として、お試しサイズを用意しておくか、普段お使いのアイテムを少量つめかえておくと便利です。
3.タイプ別メイク直しの方法3つ
-1皮脂による崩れのメイク直し方法
①五角スポンジで浮いた油分を優しく押さえる(こすらない)
②パウダースポンジをつまむように持ち、パウダーファンデーションを少量とる
③手の甲などで表面の粉っぽさを押さえる
④崩れた部分に滑らせるようにパウダーファンデーションをのせる
(直接指の圧がかからないようにスポンジの弾力だけで軽くのせるイメージ)
⑤毛穴が気になる部分は軽く押さえる
-2乾燥による崩れのメイク直し方法
①乳液や美容液をコットンの上にのせる
②肌の上を滑らせるようにメイクを浮かしながら拭き取る(こすらない)
③指で水分を押さえる
④パウダースポンジをつまむように持ち、パウダーファンデーションを少量とる
⑤手の甲などで表面の粉っぽさを押さえる
⑥崩れた部分に滑らせるようにパウダーファンデーションをのせる
⑥毛穴が気になる部分は軽く押さえる
-3汗・涙による崩れによるメイク
①水分をタオルやハンカチで垂直に押さえる
②目回りは綿棒でぬぐう(黒く汚れがにじんでいる場合は乳液や美容液を綿棒につけて拭きとる)
③パウダースポンジをつまむように持ち、パウダーファンデーションを少量とる
④手の甲などで表面の粉っぽさを押さえる
⑤崩れた部分に滑らせるようにパウダーファンデーションをのせる
⑤目尻はスポンジを折って押さえる
4.メイク直しをするタイミングとパーツ
-1メイク直しをするタイミング
メイク崩れのタイプと同様に、メイクが崩れ始める時間帯(メイクしてからどのくらいで崩れてくるのか)にも人それぞれ傾向があります。
普段からこの傾向をご自分で見ておき、「崩れかけ」くらいのタイミングを狙ってメイク直しをされるのがベストタイミング。
時間がたつと、汗崩れを通り越して乾燥崩れになる、など崩れ状況も変化しますので、その都度状態を見極めて直して下さいね。
-2メイク直しをするパーツ
メイク崩れのタイプと同様に、メイクが崩れるパーツにも人それぞれ傾向があります。
こちらも普段から傾向を見ておき、崩れやすいパーツを「局所的に」お直しされるのがベストです。
下手に手を加えればきれいな部分もとれてしまいますので、パーツを絞りましょう。
時短にもなりますし、持ち歩くアイテムの絞れるので一石3鳥ですね。
今回はお肌のメイク直しの方法を中心にご紹介してきましたが、リップやチークや眉毛などはこのお肌のメイク直しの上から朝と同様に直してくださいね。
5.メイク直しのときにやらない方がいいこと4つ
-1メイク崩れの原因にあっていないメイク直しの方法をとること
ここまでお伝えしてきたようにメイクの崩れ方は人によって特徴があります。要因もタイミングも場所も様々。
もし皮脂による崩れと乾燥による崩れを見誤ってしまうと、ますますメイクの崩れを悪化させてしまう可能性もありますので、
必ず崩れ方に応じた直し方を見つけてくださいね。
-2上からパウダーをいきなりのせること
肌の上に浮いた油分や水分を取り除かずにパウダー類を重ねると、汚れとコスメが混ざり、より汚い状態になってしまいます。
また、酸化した皮脂を肌の上に長時間置いておくことは肌荒れの要因にもなりますので、必ずメイク直しの前に、ご紹介した方法で取り除くようにしましょう。
-3メイク直しにティッシュを使うこと
「脂取り紙は皮脂をとりすぎる」「ティッシュならよい」という意見もありますが、
ティッシュは案外、表面が紙粉が粉っぽく、肌をおさえると、ダメージの原因になりやすいもの。(鼻をよくかむと摩擦で痛くなったりしますよね)
私がおススメする方法は先ほどご紹介したスポンジで吸わせる方法です。
これだけでは変化が分かりづらいのですが、その後パウダーをのせた時に仕上がりに差が出るので、メイク直し後に乾燥がひどくなる方はこちらをお試しくださいね!
-4パウダーファンデーションを押しつけること
せっかく肌の上の余分な油分や水分を取り除き、一旦肌がクリアな状態にリセットされても、
ファンデーションの塗り方を間違えると、一気に厚ぼったく残念な仕上がりになります。
パウダーファンデーションはスポンジの持ち方がポイント。
特にメイク直しで使用されるときは力を抜いて肌の上を滑らせてくださいね。
6.普段からできるタイプ別のメイク崩れの予防法
メイク直しの回数を極力減らすために、普段の心がけで予防出来ることがあります。
-1皮脂によるメイク崩れの予防法
皮脂が多い方は普段のスキンケアから、洗顔と保湿を丁寧に心がけてみて下さい。
①洗顔
朝晩2回の洗顔が基本。特に朝は洗顔をしておくとそれだけで夜の汚れがリセットされますので、メイクが長続きするようになります。
②保湿
皮脂が多い方はさっぱりした者を好む傾向にありますが、水分と油分のバランスが大切です。油分を含むアイテムも省かないようにしてください。
肌に乗せてみて軽いと感じるテクスチャーの乳液やクリームを選んで試してみてくださいね。
-2乾燥によるメイク崩れの予防法
乾燥がひどい方は普段からの保湿と乾きにくい環境作りが大切です。
①保湿
乾燥しやすい方は特に丁寧に保湿をしてください。乾燥しすぎて肌への浸透が悪い場合は
・乳液先行型(乳液→化粧水)のアイテム
・ブースター(導入液やオイル)を
取り入れてみると浸透がよくなり、日中も乾きづらい肌が期待できます。
②乾きにくい環境作り
電車やオフィスが乾燥していると仕方がありませんが、
・できるだけ加湿器を使用する、
・体を冷やさない、
など外からの環境作りも大切です。また、
・お白湯を飲んだり、
・目薬をさしたり しても直接的に潤うので効果的です。
-3汗や涙によるメイク崩れの予防法
汗や涙はコントロールが難しい部分です。出てきてしまうものは仕方がないですので、出てきたときにどう対処するのかがメイク崩れを悪化させないポイントです。
①汗や涙をこすらない
タオルやハンカチでぬぐうのではなく、垂直におさえるように取り除いて下さい。
-4その他の予防法
メイクが崩れる原因として、朝のメイクの工程に問題がある場合があります。
・肌にあったアイテムを選ぶ
・ファンデーションやフェイスパウダーを多くつけすぎない
などメイクをするときに気をつけられることもあります。
まとめ 崩れ方にあわせたメイク直しをすればいつ見ても美人がキープできます
いかがでしたでしょうか。
まずはご自分のメイク崩れの傾向、
- ご自分のメイク崩れのタイプ
- メイク崩れが起こるタイミング
- メイク崩れが起こるパーツ
を知ることが大切です。その上で自分にあったメイク直しの方法をとりいれてみてください。
人間生きているのですから、メイクは崩れて当然。
おおらかに、「崩れたら直す」を心がけてみて下さいね。
それが結果として「いつ見ても美人」になれますよ!