ファンデーションの色選び、難しいですよね。
アイシャドウや口紅などと違って、「肌色」の中での微妙な色の差になるので、自分では判断がつきづらいかと思います。
今回は、長年メイクの個人指導やアイテム選びのお手伝いをしてきた経験から、失敗しないファンデーションの色の選び方をご紹介します。
顔や首の色に合わせている方はぜひ、読み進めてみてください。
1.ファンデーションの色の種類
ファンデーションの色展開は非常に多く、1つのブランドの中でも少なくても4色以上展開されていることが多いですね。その中でどのように選ぶのか、見ているだけでは迷ってしまいます。
まずはどのようにファンデーションの色が製品として展開されているのか解説します。
ファンデーションの色の種類 ①色の明るさ
1つ目は「色の明るさ」別の種類です。
肌の色の明るさ(白に近いか?黒に近いか?)は人によって異なります。また同じ方であっても、日焼けの影響など季節によっても異なります。
そのため、ファンデーションの色も肌色の「明るさ」に合わせて展開があります。
ファンデーションの色の種類 ②色味
2つ目は「色味」別の種類です。
「ベージュ」や「オークル」などといった色の種類のことですね。
世の中の色は、黄っぽく見える色と青っぽく見える色とに分かれます。最近流行りのブルーベース、イエローベースのもとになる考え方です。
黄みの強い「肌色」は想像がつきやすいかと思います(下図右側)。
反対に青みが強い「肌色」はどんな色かと言うと、(下図左側のように)ピンク味が増して見えるのです。
ファンデーションはこのような観点でも色味のバリエーションが展開されているんですね。
ただし、ここでややこしいのは、どの名前がどういう色味か?は各ブランドによって定義が異なること。
ですので、色を選ぶ際は、必ず各ブランドが出している色チャートを見たり、分からなければBAさんに尋ねたりしてみてください。
最近では、「オークル」や「ベージュ」という名前だと分かりづらいということで、シンプルに「ピンク系」⇔「イエロー系」という表記をしているブランドが多いようです。この方がわかりやすいですよね。
総合すると、「明るさ」と「色味」この2つの観点で、各ブランド様々な色展開をしていることが分かりますね。
2.ファンデーションの色の選び方
①肌の色から色味の見当をつける
ご自分の肌の色を見て、先に紹介した2つの選び方の観点のうち②色味の見当を付けておきましょう。
自己診断をしていただくと、「自分の肌の色は黄色い」と思われていらっしゃる方が多いのですが、黄色人種という意味で黄色い中でも、ピンクみ(青み)と黄みがの度合いを見る必要があります。
分からない場合は、フェイスラインに試しに色をのせてみてもいいです。
但し、肌色は均一ではないのでフェイスラインなど一番日焼けやトラブルの影響が少ないところに置いてみてください。私の場合は真ん中(オレンジっぽい)の色が馴染みそうです。
②明るさ違いの2~3色を頬下からフェイスラインにむかってのせる
①で色味の見当がついたら、肌の色に明るさと色味が近そうな2~3色を頬下からフェイスラインに向かって伸ばします。
(写真ではわかりやすいように多めにのせています。実際は薄くなじませた状態で判断をしてください)
③顔の裏の影からT字に馴染んでいる色を見つける
この中から遠目で見た時に、T字(フェイスラインの影の色とファンデーションの色)が目立たずに馴染んでいる色を選びます。
私の場合は、一番上の「暗め」が馴染みそうですね。
あまり幅を広げて塗ると、肌の内側まで広がり、比較にならないので、狭いエリアで比較するようにしてください。
3.ファンデーションを選ぶ時に気を付けるべきこと4つ
1色の名前で選ばないこと
色の名前の定義はメーカーやブランドごとに異なります。ですので、名前だけでなく、必ず色は目で見て選ぶようにしてください。
また、パーソナルカラー診断を受けられたことがある方は、イエローベースやブルーベースというった診断基準がありますが、パーソナルカラー診断の中で言われるベースの色は肌自体の色というよりも、「どのような色を顔の近くに当てた時に綺麗に見えるか」という意味です。
そのまま似合われる方が多いですが、見た目の肌の色と必ずしもイコールではありません。
肌のトラブル、日焼度合いによっても肌色は簡単に変わりますので、パーソナルカラーはあくまでも選ぶ際の目安として参考にし、必ずお試しをしてから購入されてくださいね。
2肌の色ムラを整えてから選ぶこと
ファンデーションを塗ろうとしているお肌の色は均一でしょうか。
よくよく見ると均一ではないはずです。くすみやクマやシミや赤みなど色ムラと呼ばれるものがあります。
その上からファンデーションを塗れば、やはり色ムラのない部分とある部分とで色の差が出来てしまうんですね。
ですので出来れば、ファンデーションの色選びの時点で色補正をしてから、選ばれると、トラブルに惑わされず薄付きでも綺麗に見せるドンピシャな色のファンデーションが見つかる可能性が高まります。
くすみなどの肌色の色補正に便利なコントロールカラーの選び方はこちらを参考にしてくださいね!
参考記事★コントロールカラーの選び方・使い方
3手の甲・顔・首の色で選ばないこと
手の甲と顔の色が異なるのは明らかですので、多くの方がフェイスラインにのせて判断をされていらっしゃるかと多います。
しかし、そこで頬の色との比較をすると、明るすぎて首よりも顔が明るく浮いてしまいます。
反対に、首の色に合わせると、暗すぎたり黄色すぎたりして、それはそれで顔が暗く沈んでしまいます。
もともと首よりも顔の方が毛細血管が多いため、首はイエロー寄り、顔はピンク寄りに誰でもなりやすいです。(日焼するとそうは見えないことがあります)
ポイントは顔の裏の影となじむかどうか。誰でも、顔は首よりも前に飛び出していますので、必ず顔の裏には「影」があるんです。
もしこの「影」を無視して、色選びをした場合、右の写真の様に首よりも顔が白く浮いてしまいます。大顔の原因にもなりますね!
理想はご紹介したように、フェイスラインの影と縦に置いたファンデーションの色とが、T字に馴染んでいる状態です。(左の写真)
(※ファンデーションを顔の側面まで塗り広げない、というファンデーションの塗り方を想定されているのであれば、もちろんこの選び方には限りません)
4遠い鏡で判断ををすること
最終的にファンデーションの色を判断をする際、近い鏡で見るとその部分ばかりに目がいくため、分からなくなってしまいます。
少し距離をとって、遠目で客観的に判断するのことが重要です。
こう見るとよくわかりますね。
もし、BAさんにつけていただく機会がある場合には、お店によって照明が暗かったり、鏡が近いことがありますので、思い切って
- 一度ケープを外して見せてもらうこと。
- もしわからなければ一旦席をはずして、大きな鏡の前に立たせてもらうこと。
をしてみてくださいね。
まとめ ファンデーションの色は輪郭の影となじむかどうかで選ぶ
いかがでしたでしょうか。
ファンデーションの色の種類は大きく
①明るさと②色味の2つの軸で色展開されています。
肌の色に合ったファンデーションを選ぶには、
- 肌の色ムラを整えた上で、
- 顔の輪郭の影から違和感なくなじむものを
- 遠目で選ぶのがポイントです。
購入の際には、必ずお試しをされてからにしてくださいね!